とある講師のホンネ

フリーの講師。国・数・英・理を指導中。東大卒。現在は家庭教師中心ですが、大人の文章教室なども開いています。

大学受験

子供の特性を受け入れられない親(1)~よくしゃべるのに国語ができない子

この仕事、好きでやってますし、自分には一番合っている仕事だと思っています。 ですから、その仕事だけで食っていけるどころかキャンセル待ちが多いくらいの状態を日々ありがたく思っています。 それでも、心が折れそうになるときがあります。 それは、生徒…

「前にも教えたよね?」は禁句ではない

以前、「看護師の指導法十か条」のようなものを目にして驚きました。 どれもこれもが「今はここまで新人に優しくしないと訴えられるのか」とゾッとしましたが、とりわけ「『何度教えたと思ってるの?』はNG」という教えに驚愕です。 時代に逆行するようです…

講師は親のここを見ている(3)~面談&メールの長さ~

以前書いたこととかぶってる気もしますが、まあブログというのは「その人のブログを過去記事まで全部さかのぼって読む」というものでもないと思いますので、気にしないことにします(笑)。 考えたら、出版されている本ですら焼き直しが多いわけですからね(…

講師は親のここを見ている(2)~「書類」の出し方

授業がオンラインに切り替わると、テストや宿題などで書類をやり取りすることが多くなります。今回は、このデータの作り方に、親御さんの「思いやり」「仕事ができるかできないか」「子供への声掛けが適切か不適切か」までが透け透けで見えてしまいますよ、…

講師は親のここを見ている(1)~コロナでわかる人間性~

多くの親御さんは、無意識に家庭教師や個人コーチを「下」に見ていると思います。 「金を払っている」という意識がそうさせるのでしょう。 でも、そう思い込んでいると怖い落とし穴がありますよ、というお話です。 私は、コーチ業とお医者さんは似ているな、…

五輪に学ぶ(3)~「子供の実力を見極めること」の大事さ

今日の女子10000メートルは、見ていて胸が痛くなりました。 なぜなら、「まさに受験レース」を具現していたからです。 競技参加者が全員精一杯やってきた場合、「下剋上」はありえません。 トップが敗退するという番狂わせ、はありますが、それを期待して闘…

「特攻」する親

中受にしろ大受にしろ「特攻」と言われる受験が悪いわけではありません。 本人がそれを望むならば。 特に、大学受験はもう本人が自分で決めるべきですしね。 でも、世の中には「子供に特攻させる親」が少なからず存在します。 今回は、その特徴や弊害につい…

「わからない」と言われてもすぐに教えてはいけない

以前も書きましたが すぐ教えるコーチはダメコーチ です。 mikoto2020.hatenablog.com 集団塾は「考える時間」を与えてくれませんから、ただでさえ勉強苦手な子は「考え抜く習慣」がありません。すぐ「わからない」と言います。「わからない」と言えば大人が…

コスパの良い人生とは

何度も書いてますが、私は人生に「コスパ」という概念は一番そぐわない、と思っています。(これまた何度も書いてますが、かの養老孟司先生も「究極のコスパは今すぐ死ぬこと」と仰ってます。) でも、あえてその流行に乗るとしたら。 「コスパの良い大学」…

「親の欲目」の逆パターン

個人コーチやってると、よくいて困るのは「ウチの子はもっとできるはず!」と、子供が発達障害でも認めようとしなかったり、子供の潜在能力の限界を無視する親御さんなんですが、ときどき逆パターンもあります。 「親の欲目」の逆パターンとでも言えばいいん…

エクセルでスケジュールを作るな

この稼業やってると、しばしば出会うのが「エクセル親父&ママ」。 もし、あなたが今。 エクセルで子供のスケジュール作っていたら。 今すぐやめましょう。 意味、ないです。ましてや、講師にそれを見せて「その通りにやってくれ」とかナンセンスです。 それ…

高校受験のススメ~「内申」ってそんなに怖い?

都内に限った話ですが、中学受験は過熱の一方です。 小学校低学年からの通塾は、リスクのほうが大きいと思っています。 詳しくは過去記事をどうぞ。 mikoto2020.hatenablog.com mikoto2020.hatenablog.com で、そもそもなんでこんなに都内中受が過熱している…

「塾ナシ」で伸びる子、向いている子とは

何度も書いてますが、私の生徒は6~7割が塾ナシです。 それで東大はじめ、第一志望の難関校受かってるんだから立派なものです。 彼らはまた、「私と勉強始める前より学力が超大幅アップ」しているのも特徴です。 自分を持ち上げたいわけではありません(ま…

仏の顔も三度まで:「キレる子」は受験の前にやるべきことがあるだろ

年々増えてます、すぐキレる子。 私は基本的にどんな生徒でも、それぞれの原因に合った対処はできます。 できますが。 それでも内心「勘弁してほしい」と思うのがこの「キレる生徒」です。 キレやすい子は会った瞬間にわかります。 その子達のうち、たいてい…

中学受験はもはや「競技」と化した

昔は良かった、などとノスタルジーに浸るつもりではないです。 実際、中高大どこも昔とは難易度が段違いだし。 ただ、今の受験は、なんていうんだろう… 「情報戦」の側面が高くなりすぎてないか? 「効率最優先」になりすぎてないか? という懸念を強く持っ…

そもそも「合格」という言い方がおかしい~「入試」から「選抜」へ

大学入試および公立高校入試の名称が変わって本当に良かった。 私立中学も後に続いてほしいですね。 これはずっと言い続けてきたことなんですけど、「上から順に採るだけの試験」で「合格不合格」という言葉を使うこと自体が不遜だと思っています。 たかが言…

その志望校、「本人の」志望校ですか?

本気のチカラってものすごいです。 一番わかりやすい例は恋愛ですね。 誰かを本気で好きになったら、普段の自分では考えられないほどの努力や行動力が生まれてくるのは、誰しも経験があると思います。 私は、年度によって上下動はありますが、6~7割は塾や…

伸びない子の「家」は床が見えない

もちろんすべてに当てはまるわけではありませんが、伸びない子のお宅は「床が見えない」ことが多かったですね。 家の広い狭い、とは別の問題です。 まあ確かに家は広いに越したことはありません。自分の場合は、居住空間が狭いと頭の中までごちゃごちゃして…

効果があった参考書&問題集(1)国語編・

うちには6畳の「書庫」があります。大工さんに作ってもらいました。 学校や集団塾の先生なら「自分のやり方」を通すことが許されているんでしょうが、我々はオーダーメイド。偏差値30~70と幅広いご依頼に応えるには、教材研究が欠かせません。まあ、勉強オ…

子供の前で言ってはいけない言葉

子は親の鏡、とはよく言ったものです。 長年私塾経営や個人コーチをしていて、つくづく「子の親にしてこの子あり」は真実だなと感じています。良い意味でも悪い意味でもね。 今回は「子供に間違った価値観を植え付ける」という観点から「言ってはいけない言…

子供が辞書を好きになるゲーム

今日は、先日思いついた「辞書を好きになるゲーム」をご紹介します。 タイトルは「子供が」となっていますが、中高生も大いに活用できるゲームです! 前置き)なぜゲーム形式が良いか 1)辞書ゲーム 2)和同開珎・漢字クイズ 3)このゲームをやるときの秘…

我が子をつぶす親:受験ギャンブルで苦しんでいる親御さんへ

今回は「わが子にここまで強いる私はおかしいのではないか」「悪いとわかっているけどやめられない」方向けの記事です。 教育関連BBSやそのほかSNSを見ていると、「受験ギャンブル」にハマっている親御さんは大きく2つに分けられるなと感じました。 ・この…

教育虐待 やめてみたら うまくいく

このところ、教育虐待関連の記事が多くなってきましたので、ここらで一度「なぜ私が教育虐待にこだわるのか」を整理しておこうと思います。 ・教育虐待をやめると、かえって子供が伸びることを知ってほしいから ・単純に「見ていられない」から ・幸せと学歴…

家庭教師の選び方(1)~センターのサイトはここを見るべし~

以前、こんな記事を書きました。 ・本気なら5年生でセンターに「予約」するべし ・個人契約はお互いリスキー ・ベストは先輩ママの紹介 mikoto2020.hatenablog.com 今回は「どのセンターを選ぶか」での意外な盲点を書きます。 1)まずは、目的を絞ろう 2…

「ミス」をどう防ぐか(2)~具体策編

ミスというものについて、心構えや日常生活の改善余地についてはこちら。 mikoto2020.hatenablog.com 今回は、主に算数/数学のミスを防ぐTipsを書こうと思います。一つでもご参考になればよいのですが。 1)問題を音読する 2)問題に必ず線を引きながら読…

「ミス」をどう防ぐか(1)~心構え編

ミス。 これに頭を悩まされたことのない人は皆無に近いのではないでしょうか。 かくいう私も、もちろんその一人。 私の場合は「テストでのミス」はほとんどないのですが、日常のミスがすさまじかったです…。好奇心が強く、常に前のめりで生きてきたので「後…

「できる子」と「できない子」はここが違う(2)~丸付け、概算~

(1)は↓に書きました。 mikoto2020.hatenablog.com 関連する記事はある程度まとめて書くよう心がけていますが、書下ろしの本を書いているわけでもないので、散発的になってしまう点はご容赦ください。 今回は、「丸付け」「概算」の2点について書きますね…

伸ばす親、つぶす親(2)~講師との関係~

前回は、主に親子の関係について書きました。 mikoto2020.hatenablog.com 今回は「家庭教師との対応」に絞って書きます。つぶす親についての話がメインです。比較対象として、伸ばす親がどういう対応かはそれぞれ末尾に書きますね。 1)つぶす親は、話が長…

低学年から塾に入れることのリスク(2)~「先取り」は無意味

「小4からでは席が取れないかも」という不安から、あるいは「先取りさせれば有利」という完全に間違った考えから、大手塾の低学年枠が瞬間蒸発の勢いで埋まっているそうですね。前回は、低学年に限らず「塾が勉強のすべてになることの大きなリスク」につい…

「ドラゴン桜」の功罪

最初に断っておきますが、私は「ドラゴン桜」の大ファンです。何度読んだかわからないし、何度泣いたかわからない(笑)。 「ドラゴン桜」からは青少年への真の愛情を感じますし、エールを送ってらっしゃるのだとわかります。「ドラゴン桜」を読んだ人たちの…