とある講師のホンネ

フリーの講師。国・数・英・理を指導中。東大卒。現在は家庭教師中心ですが、大人の文章教室なども開いています。

×だけじゃなく、〇を見よう

ブログを始める前に備忘録で書いていたテキストをアップしているのですが、客観的に見ると連投しすぎでちょっと恥ずかしいな(笑)。まあ、そのうち1日1投稿くらいになると思います。

 

それはさておき。

 

週テスト、マンスリーテスト、組み分けテスト。
親御さんは、×を見て発狂します(苦笑)。
でも、ぜひ〇の「内容」を見てあげてほしい
これまではできなかった消去算ができているかもしれない。
これまでいつも×だった速さの逆比ができているかもしれない。

なかなか偏差値や順位が上がらないのは当たり前。
だって、問題が毎回難しくなっているんですから。
周りもみんな伸びているんですから。

 

成長とは「これまでできなかったことができるようになること」。

つまり、比べる相手は過去の自分。

 

〇を見つけて成長を認めてあげないと、早晩子供はやる気をなくします。
あるいは、×を極度に怖がる子供になります。
以前、親御さんが毎回×を責めるので、とうとうカンニングを始めた子がいました。

果たして、その子だけが悪いといえるでしょうか?

 

ちなみに、その子の場合はまず親御さんとしっかり話し合いました。
カンニングをするほど追い詰められている状況を改善することが先決、ということをわかっていただき、×だけじゃなく〇の内容を見て成長を褒めるようにしていただきました。
結果、その生徒さんは精神的にも持ち直し、今では有名大学に通っています(有名だからいいという意味ではないです)。
将来は好きな研究の道に進むつもりだそうで、こういうとき本当に講師をやっていてよかったなと感じます。