あなたは『やればできる子』なの!」と我が子に言ってませんか?
それ、禁句です。
「二月の勝者」の中で最高の毒親・今川理衣沙ママ。
「吉女は無理」という理衣沙に向かって「あなたはやればできる子なの!」と般若の顔で迫ります。もうほんと、理衣沙はグレてないだけでも褒めてやりたい(苦笑)。
担当生徒の親御さんでもこれが口癖の母親は時々いらっしゃいましたが、もれなくお子さんは伸びませんでしたね。ていうか、むしろ潰れた。
「やればできる子!」は、
結局「できなきゃ許さん!」なんですよ。
ワタミ社長ですよ。
子供に「あなたはやればできる子なの(だからお願いやって)!!」と言って、もし子供が頑張ってそれでも成績が伸びなかったとき、それで許しますか?できるまで許しませんよね?完全にブラック企業ですね。子供にウソついちゃいけませんぜ。
「やればできる子」という言葉は、子供が頑張って壁を乗り越えた「後」に、「〇〇ちゃんは、やればできる子だって信じてたわ」「あなたはやればできる子だったのね」と、事実確認として肯定的な褒めの言葉として使うならいいです。子供自身にすでに「やればできた」という実感があるわけですから、親御さんからのその声掛けで自信が深まることでしょう。
ご自分のことに引き換えて考えてみてください。
「もう無理、限界」と思っているときに外野から「やればできる子!」と言われてやる気になりますか?なりませんよね?
「お前はやればできるはず!」と言われて100メートル10秒で走れますか?
仕事で限界だと思っているときに「あなたはやればできる人!きっと部長になれるわ」と言われてやる気になりますか?暴れたくなりますよね(笑)。
子供が「もう無理」となっているとき。
そういうときは
「間違えてもいいんだよ」と伝え、あとは黙って見守るのが一番。
100歩譲って、普段子供と良好な関係を築けており、子供が不調なだけで伸びしろがあると冷静に判断できるなら(希望的観測ではダメですよ!)
「あなたは~~という素質があるから、ポテンシャルはあると思ってるよ」
という声掛けもありっちゃありですが…まあ、これは本当に普段の親子関係次第。
個人コーチは集団塾より確実に生徒を伸ばせますが、それでも限界ありますからね。
(これはまた別記事で書きます)
まずは、今の時点での子供の限界を冷静に見極めましょう。
何度も言いますが、そこに自分の「願望」を入れてはだめですよ?