本気のチカラってものすごいです。
一番わかりやすい例は恋愛ですね。
誰かを本気で好きになったら、普段の自分では考えられないほどの努力や行動力が生まれてくるのは、誰しも経験があると思います。
私は、年度によって上下動はありますが、6~7割は塾や予備校なしの生徒です。
塾や予備校ナシの受験は、一般に思われているより成功率が高いです。
これまで、塾予備校なし&受験勉強期間1年でバクノビして難関校に受かった生徒たちの共通点は、みんな「志望校熱望」だったことです。
ここで、勘違いなきように。
中学受験のみならず、高校受験や大学受験でも、個人コーチ開始の顔合わせ時に志望校を尋ねると、たいていお母さんが先に答えてしまいますが、この場合「本人熱望」とは言えません(苦笑)。
人間、本気で惚れたら周りがなんと言おうと動くんです。
親が誘導したり、あるいは半ば強制して子供に「忖度させて」の「志望校」は、実は子供にとっては志望校でもなんでもありません。
生殺与奪を親に握られている未成年にとっては、親に話合わせておいたほうが楽だから話を合わせているだけです。そうやってやり過ごしておけば、受験には「時間切れ」がありますからね。
志望校を親が勝手に決めちゃって、子供がそこに対して本気にならないからといってイライラするのって、まるで「親が決めた見合いの相手を本気で好きになれ」と言ってるのと一緒でナンセンス。
逆に、本人がその学校にほれ込んでいるなら、塾や予備校なしでも十分戦えます。
むしろ、自学の方が有利な面も多いです。
・自分に必要な勉強だけをできる
・塾のクラス分けというノイズがない
・最適なテキストを選べる
などなど。
親御さんが不安になって塾や予備校に入れるのは「そうでもしないとウチの子は勉強しないから」だと思いますが、そのせいで自学時間がとれなかったら本末転倒ですし、そもそも「強制しないと勉強しない子」ってそこまでだと思うんですよね。
いつ本気になるか、は個人差あります。
でも、ほとんどの人間は、少なくとも18歳までにはどこかで本気出すタイミングが来ますから、待ってあげてもいいんじゃないですかね。
本気になってる子は、すごいですよ。
中学受験は小4からやらないと無理、が通説ですが、そんなことはありません。
「最後の1年間」だけで、受験算数の基礎(それこそ「速さとは」から)から始めて、6月くらいまでに基礎終了、そのあとガンガン追い上げていきます。
もちろん途中で壁もありますが、「なにがなんでも〇〇に行きたい」と思ってる子は、乗り越えちゃいます。「人に持たされた目標」だとこうはいきません。
いまの受験界隈では特殊例でしょうけれども、もし小5終わり間際になって突然子供が目覚めた場合は、腹をくくって塾ナシ個人コーチのみで挑むほうが良い結果になると個人的には感じています。
子供が本気の場合は、小6途中で塾辞めるのも全然あり。
過去、何度もそういう子は第一志望に受かってきています。
塾や予備校は「本気の子」「自分に何が足りないかわかってる子」にとっては、こう言ったらなんですが「無駄な時間」が多いのです。何度も例に出して申し訳ないですけど、サピックスは結局筑駒・開成がゴール。桜蔭志望ですら、必要ない問題やらされたりします。行き帰りの時間やクラス分けのストレス、などなど考えたら「本気なら」自学でいけます。