初めにお断りしておきますが、男女の学力差が云々という話ではありません(汗
長年、小学校低学年から社会人まで教えてきて、「小学生女子」に特有の扱いの難しさがあることを感じるようになりました。(小学生男子は男子で特有の問題点があるのですが、それはまた別記事で)
そして、その原因は「小学生女子は、多くの場合『かわいい』と言われて育つ」ことと無関係ではないんじゃないかなと感じております。
もちろん、すべての小学生女子がというつもりはありません(汗)。親御さんが、塾のほかに個人コーチを頼む必要を感じるケースの中で、男女それぞれに問題の原因に違いがあるなという、いちコーチの体験談です。
あくまでもマンツーの場においての話、とお読みいただければ幸いです。
1)できないふり
もう一歩本気で考えたら、その子の実力から考えて解けないはずがない問題を「できない」と決めつけてそれ以上解こうとしない子。
そういうときに甘えた表情をし、許してもらうのを待つ子は、黄色信号です。
本気で考えてできないならしかたがない。
でも、無意識に甘えを見せる子というのは、そうふるまえば大人が「しょうがないなあ(^^)」と言いながら手を差し伸べてくれると学習してしまっているケースが多いです。
今はだいぶ時代が変わっているとは思いますが、それでも「できない」ことが「かわいい」と言われ許される環境、女子が本気を出すと怖いと敬遠されがちな環境が、もしかしたら影響しているのかもしれないと思うと、胸が痛みます。
2)察してくれるのを待ちがち
私の生徒は男女だいたい半々ですが、問題がわからなかったり注意されたりすると途端にブスッとして不機嫌を露わにし、大人がご機嫌を取ってくれるのを待つのは圧倒的に女子が多いですね(^^;
私は常々「『不機嫌』で相手を支配しようとするのは傲岸不遜」だと教えていますが。
不機嫌にすると周りの大人が気を遣って構ってくれるので、誤学習している可能性が大きいですね。
こういうお子さんも、慌ててご機嫌を取りにいったりせずスルーしていると「なんだ、効果なしか」と悟ってあっさりそういう行動をやめます(笑)。
だから、ここで大人が下手に出るのは悪手です。
根比べなんです。
でも「仕事を切られたら困る」と考える講師は、そこでご機嫌を取ってしまう。それは一番のタブーです。子供がさらに誤学習するからです。「人気の高ギャラ講師に頼め」とこのブログで時々言っているのは、それが理由です。仕事に困っていると、生徒に低姿勢に出てしまいますから。
3)テヘペロでごまかしがち
もちろん、笑顔は大事です。
2)の「察してくれるのを待っている子」は口をきかず無表情なことが多く、それはそれで困るわけです。他人と相対するときに、適度な笑顔は最低限の礼儀です。
でも「笑うべきではないところで笑う子」は黄色信号です。
いわゆる「テヘペロ」です。
「テヘペロ」は、男女問わず低学年では許されるでしょう。
でもそのうち、男子は自然とやめる子がほとんどです。
男子のテヘペロを「しょうがないなあ、こいつぅ(^^)」みたいに許す「環境」が高学年になるにつれて激減していくからだと思います。
いや、いいんですよ?テヘペロずっとやっても。
自分が損するだけですから、力がつかないという意味で。
「結果」を叱ってはいけませんが、やるべきことを面倒がってやらなかったときのテヘペロは許してはいけません。なぜなら、「テヘペロで世の中渡っていける」と勘違いするからです。いずれテヘペロが通用しなくなる歳がきます。大人のブリッコって一番醜悪ですからね。
小学生相手に過剰に厳しくせよ!と言っているのではないです。
このブログを読んでくださっている方なら、私が小学生を「追い込む」ことを嫌悪しているのはわかってくださっていると思いますが。
テストの点数や偏差値で小学生を追い込むことはやめたほうがいいと思っておりますが、それとこれとは話が全然別です。
やるべきことをやらなかったときには大人は毅然としていないといかんだろう、ということです。そしてそれは、長々と説教しろとか首根っこ押さえつけて支配しろ、ということとも全く違います。「子供の、許してもらうための甘えた演技」に対しては、心を鬼にしてスルーしたほうがいい、という意味です。
そうしないと、いずれ社会に出た時に本人が一番困ります。