1か月以上も空いてしまいました(汗)。
日々考えることは多く、毎日心の中でブログ記事を書いていたようなものですが、なぜかアップできず。
またマイペースで書いていこうと思います。
さて、前回記事に嬉しいコメントをいただきました。
この記事に書いたように、日能研の先生はきめ細かく、そして現在も引き続き公式は意味がわからなければいけないと真の学びをされているというコメントでした。承認させていただきレスを書きたかったのですが、それをお気遣いになられ承認しないでOKですということでしたので、私の勝手で承認するのもいけないかな、と本文でのご返事とさせていただきますm(__)m
(私信となりますが、コメント承認やレスはまったく負担ではありません。それどころか、嬉しい活力ですのでご遠慮なさらずお願いいたします)
つまるところ、「中受さえ乗り切れればそれでいい」という「その場しのぎ」の受験勉強は百害あって一利なしということです。
中学受験算数は「その場しのぎのテクニック」で、一定の点が取れてしまうところが怖いですね。あるレベル以上になると、公式に適当に当てはめただけでは正答はでないような作りになっていますが、逆を言えばある程度までは「適当に割ったりかけたりすれば答えが出る」のが怖いところです。
と、この話は書き出すと長いので、今日の本題を。
私は兄弟姉妹を教える機会が多いです。
上の子が一段落つくと、次は下の子を、というパターンですね。
お兄さんやお姉さんを教えた際の教え方を認めていただけたということですから、素直に嬉しいです。ありがとうございます。
で、その際にほぼ100パーセント目の当たりにする事実。
それは「下の子のほうができる」事象です。
これ、当たり前です。
「上の子」は、なにもかもにおいて「パイオニア」です。
小学校に通うこと、そこでの人間関係、通塾、受験勉強、エトセトラ。
受験勉強に絞っても
・塾のカリキュラム、リズム
・定期試験(マンスリーやカリテ)対策
・何を優先するべきか
そういったことにおいて、「上の子」は手探りの中、自分で開拓せざるを得ません。
自分で開拓することは楽しいことですが、反面、試行錯誤も多いです。
私はその試行錯誤を無駄とは言いたくありませんが、時間の限られた受験勉強の中では結果的に「回り道だったな」ということも多いでしょう。
そもそも、「私立中を受験する」こと自体がご家庭の中で初めての体験なわけで、学校選びから学校見学、情報の取捨選択、などなど本人のみならずご家庭全体が試行錯誤されるわけです。
「下の子」は、楽なんです。
だって「生きた見本」がそこにいるんだから。
どの程度勉強すればどの程度伸びるのかもわかるし、塾から山ほど渡されるテキストの全部を真剣にやらなくてもいいこともわかる。
一番のメリットは「〇〇受験はそんなに怖くない」とわかること。
これは「ドラゴン桜」にも書いてありましたね。
進学校の一番のメリットは「遊んでいるように見えた先輩が〇〇に受かること」。
それを見ていると、自分にもできる気がしてくる。
これ、めちゃくちゃ大きいです。
実際、私も姉が東大に行ったのを見て「私ほどは頭良くない姉ちゃんが行けるなら私も東大行けるじゃん♪」と思ってましたから(苦笑)。
今になって、パイオニアの姉に頭が下がる思いです。
もう一つのポイントは「親御さんが『慣れている』」点です。
上の子のときは試行錯誤。
塾のテキストも全部やらせようとしていた。
でも、下の子のときは「どこまで手を抜いていいか」わかってる。
下の子のほうがができるのは「当たり前」なんです。
で、今日の記事で言いたいことはこれ。
上の子を立ててほしい。
成績や進学実績で下の子ばかりチヤホヤしないでほしい。
兄弟姉妹を教えていると、(私の経験の限りでは)100パーセント下の子のほうが偏差値の高い学校に進学しました。
そうすると、多くのご家庭では、それが「実力差」だと思ってしまう。
下の子にばかり目がいき、極端な場合「上の子が下の子の阻害要因になるのでは」などとご相談されるご父兄もいます。
それは上の子に対してひどすぎる気がします。
「生きたお手本」があり、親御さんも育児や教育に慣れてからの「下の子」が上の子よりできるのは当たり前。
まあ自分もそうでしたが、下の子って要領いいっていうか、そういう親の対応の違いも敏感に察して兄姉を馬鹿にしたり自分のほうが優秀アピールするんですよね。。。(いまさらながら姉ちゃんごめん。。。)
ただでさえ、下の子は「幼い」すなわち「かわいい」という超強力な武器を持っています。
「パイオニアである上の子が切り開いた地平」があってこその、下の子の優秀さ。
それをふまえて、単純な偏差値の違いで兄弟姉妹を「比べ」ないでもらえたらな、と思う今日この頃です。