受験は年々過熱している。
私の頃は受験会場に親がついてきたら笑い者だったが今ではそれが当たり前らしい。
と、それはさておき。
毎回、親御さんに念を押していることがあります。
それは
受験は子供自身のゲームであり、大人がいい気分になるためのゲームではない
ということ。
ゲームは自分でやるから楽しいんだよ!!!
想像してみてほしい。
新しいゲームを買った。
わくわく、どきどき。
試行錯誤してやっている傍から、攻略本を手にした大人が「そこは〇〇だよ」と教えられたら? もうそのゲームには興味なくなるか、あるいはスコアをカンストするだけの作業になりますよね。
我々大人は
すでにそのゲームを解いた者
あるいは
攻略本持ってる者
なわけです。
ゲームは攻略する「過程」が楽しく、「過程で成長」するもの。
攻略本の指示通り最短でゴールしても「プレイヤーの成長」はないです。
攻略本持ってる人間からすると、もどかしい思いもするでしょうし、「わが子は損してる」「〇〇さんのところはチートしてるのに!」と思うこともあるでしょう。
でもそこで近道を教えることが「考えない子」を作っているとしたら…。
もちろん、助言があってはいけないということではないです。
でもそれは、プレイヤー本人から「どうしてもできない、ヒントをくれ」というSOSがあって初めて。
大人が子供を自分のアバターにするのは、子供を思考停止した人間にするだけじゃないかなと感じています。