とある講師のホンネ

フリーの講師。国・数・英・理を指導中。東大卒。現在は家庭教師中心ですが、大人の文章教室なども開いています。

「二月の勝者」の迷走とおおたとしまさ氏(4)

今回で、このエントリーは一区切りにしたいと思います。 なぜかと言えば、 ・自分たちの著書を売るためのポジショントーク ・肝心の子供不在の中受礼賛 に対して真剣に考えるのがナンセンスに思えてきたからです。 というわけで、最後のツッコミを。 多少こ…

「二月の勝者」の迷走とおおたとしまさ氏(3)

前2回の記事はこちら。 mikoto2020.hatenablog.com mikoto2020.hatenablog.com 「二月の勝者」とはややズレるのですが、くだんのインタビューに関連しておおた氏の著作に対し冷静に分析されているブログを見つけました。 www.yuuki-sennsei.com ご自身が過…

「二月の勝者」の迷走とおおたとしまさ氏(2)

前回の続きです。 mikoto2020.hatenablog.com 前回も書きましたが「塾の特待生は【搾取】をしている」という言葉がショッキング過ぎてまだモヤモヤしています苦笑 そもそも、自分が払ったお金を相手がどう使うかに文句をつけるのってとても浅ましいと思うん…

「二月の勝者」の迷走と、おおたとしまさ氏(1)

久しぶりにビッグコミックスピリッツを読んだら、なんだか「二月の勝者」が「あれれ?」な方向に進んでいた。 その理由が、作者を含む三者のインタビューでわかった気がする。 toyokeizai.net 正直、怒りと呆れを禁じ得ない。 以前も書いたが、私は特定の記…

雑記:「幸せを感じられる」のも能力のひとつだと思う。

ちょっと前ですが「世界幸福度ランキング」なるものが発表されていましたね。 まあ、なんていうか「国連って暇なのね…」と。 どんどん肥大化して下部組織ができて、予算使うためなのかな?とか穿ってしまう。 (そのくせロシアの件では何もできないのが露見…

「二月の勝者」に覚える違和感。~子供を泣かせて「本気になった」と喜ぶ大人たち~

一か月以上空いてしまった…。 実生活でいろいろあったわけですが、毎日何かしら思うところはあるわけで、そういうのを気軽に書けるようになりたいとも思う。 自分の場合、まだブログ慣れしていないのか(笑)、ある程度考えがまとまってから書くべきなんでは…

なぜ、わが子に満足できないんだろう

近年、発達障害のお子さんの依頼が増えています。 mikoto2020.hatenablog.com 低学年の場合は「その前にやることがあるだろう」とお断りしておりますが、切羽詰まった高学年や中高生の場合は受ける場合もあります。それは、ひとえに「こども本人のため」です…

ワンオペ受験のほうが「成功」するかも

世間の逆ですが、別にいわゆる「逆張り」を狙っているわけではありません(笑)。 自分自身の経験、並びに同業の友人知人から聞いた話などから 「実は『ワンオペ受験』のほうがより成功するケースも多い」と感じたので、「うちはワンオペ受験だからきっとう…

中受算数の用語にモヤモヤする瞬間。

中受の算数入試問題は、 1)言葉の定義があやふや ・「2で何回割り切れますか」問題 ・「赤い球と白い球の取り出し方は何通りありますか」問題 2)三角形の合同を証明しないでも使える 3)「何度出会いますか」問題 4)ほかにもいろいろあるけど ところ…

手に職>>総合職

手に職をつける、これ最強。 歳をとるごとに実感します。 「なんでもできる」は「なんにもできない」。 「少しでもヘンサチの高い大学/高校/中学に」と思う気持ちはわかる。 わかるんだけど。 いわゆる「総合職」として「就職」するには偏差値だけでは不十分…

雑談:強引な人

このブログをご覧のみなさまも、周囲に「強引な人」いるんじゃないでしょうか。 組織を辞めた今は強引な人に出くわす可能性は限りなく低くなってはいるのですが、たまに出会いますね。 強引にも「よい強引」と「わるい強引」があるなあと最近思います。 1)…

子供はなぜ親の言うことを聞かないのか

「ミコト先生の言うことなら聞くんです。私も同じことを言っているのに…」 この仕事をしていて、毎回言われる言葉です。 親御さんの身になってみれば、同じことを言っても家庭教師のいうことは素直に聞くのに自分の言うことはバカにするとなるとモヤモヤされ…

【これから講師になろうと思っている方へ】講師業は「無理ゲー」ではない

なんか面白いブログさんを見つけました。 jhs-examination.jp 人様のブログを見て「違うなあ」と思っても自分のブログでそれを書くのはなんだか陰口をたたいているようで卑怯な気がしますので、自分の矜持としてそれはやりません。 ですが、同業者と言います…

「勉強法ジプシー」になってはいけない

1)「勉強法ジプシー」とは 2)なぜ「勉強法ジプシー」になってはいけないか 3)それでも「バクノビ」したいなら 1)「勉強法ジプシー」とは 私がさっき思いついた造語です(笑)。 簡単に言うと 「どこかにまだ見ぬ素敵な『勉強法』があって、自分は(…

算数と数学はプロに「丸投げ」すべき

数学の不得意な親御さんはもちろん、得意な親御さんも「プロ講師の境地になれない限り」、こと算数/数学については「親塾」はやめて欲しい。 1)算数/数学が不得意な親が「親塾」をすると 2)算数/数学が得意な親が「親塾」をすると 3)じゃあ、親は何を…

子供のスケジュールを「パンパン」にしていませんか?

わが子のスケジュールに30分「すきま」があると気になる―――そんな親御さんは要注意です。 というか、危険水域に来ていると思います。 このブログは「本音ブログ」ですが、矜持として現在~数年前に担当している生徒やご家庭のことは書かないと決めています。…

雑記:「早けりゃいいでしょ」と考える迷惑な人たち

このところ、立て続けに「約束より結構早く訪問され」て困った。 そして、はっきり言えば不快になった。 生命保険の担当。 生徒さんor生徒の親御さん。 その他エトセトラ。 なんで困るかと言うと、準備の関係である。 ぶっちゃけ、今の私は相当忙しい。 授業…

なぜ人目が気になってしまうのか

小中高生を教えていると、 自意識過剰なため学力が伸びにくいケース に、よく出会います。 1)なぜ自意識過剰がなぜ学力の伸びの障害になるのか 2)実は他人は「私/俺」のことなど目に入っていない、のだが 3)「他人が自分のことを目にも入れていない」…

「自己肯定感」という言葉は間違って使われている

「自己肯定感」の言葉を目にしない日はないと言っても過言ではない気がします。 でもこの言葉、中受界隈では明らかに間違って捉えられている気がしてなりません。 新規のご家庭からよく言われるのが 「ウチの子、自己肯定感が下がっているので褒めて伸ばして…

東大生は「別解」が好き~いわゆる「壁」の正体とは

「今の受験教育、これでいいのか?」 中学受験に携わるようになってからずっと燻っていた疑念です。 (だからこそ、中受から距離を置くことに決めたわけですが) 私が今の多くの集団塾の教え方に疑問を抱いているのは、この辺境ブログを読んでくださっている…

国語(または英語)が苦手な生徒は「問題集」を解いては絶対にダメ!

国語が苦手な子、あるいは英語が苦手な子。 理数系以上に困り感を抱えていると思います。 塾でも個別でも「国語は時間がかかりますからねえ」と言われ、いろいろなテキストや問題集を指示され、やってみるけど効果が上がっているように思えない。 あるあるで…

「作業」に逃げていませんか? 時間をかけている割に成績が伸びない原因です

「毎日ちゃんと勉強しているのに模試の偏差値が伸びないです」 「うちの子、毎日3時間は勉強しているんですが成績が伸びないんですが…」 「子供のやるべきことを『見える化』してるんですが、どうも効果なくて…」 しょっちゅう受けるご質問です。 ご相談者…

「アオアシ」の名言(1)~「自分で見つけた答えなら忘れないだろ?」

ビッグコミックスピリッツ連載中の「アオアシ」、初回から大好きです。 コーチとしても、非常に学ぶところが大きい作品でもあります。 いままで、ありそうでなかったスポーツ漫画だと思います。 それは「もって生まれた『センス』を明言化できなければ、一定…

わが子を「ネタ」にする親たち

いまこの記事を書くとまるで某漫画家の炎上に便乗しているように見えるであろうことは嫌なのですが、おかげでずっと思っていたことがやっと「書ける」のかなと思うと複雑な気がします。(これまで過去記事でtwitterをしない理由や精神的DV、親の承認欲求の怖…

「東大リベンジャーズ」と「浪人回避大全」~学歴は金メダルなのか(2)

前回の記事で触れた「浪人回避大全」と「東大リベンジャーズ」の2巻を読み終えたので、その感想的なもの。 浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと 作者:濱井 正吾(9浪はまい) 日本能率協会マネジメントセンター Amazon …

「東大リベンジャーズ」と「東大多浪」と「浪人回避大全」~学歴は「金メダル」なのか(1)

今日は久しぶりにリーマン時代の親友とランチしたあと、私にとってはある意味禁忌の(行ったが最後、諭吉が数枚飛んでいくのがわかっているので)「書店」に寄った。 自学のための本、生徒との授業のための本、エンタメ本、もう本当に何度「本屋ごと買い上げ…

間違いから学ぶ生徒・学ばない生徒~「バツの分析」こそが実力を伸ばす

問題を解けなかったとき。 あるいは、解いたけど間違えたとき。 「それにどう向き合うか=的確にバツを分析できているかどうか」 でその後の伸びが決まると言っても過言ではありません。 伸びる子はこれができていますし、あるいは指導によってバツの分析が…

「しゃべらない子」が一番教えにくい。原因は親のことが多い

コーチングについてちょっと原稿を頼まれて書いている間に、またもや時間が空いてしまいました。でも、「話してみる」「書いてみる」ってやっぱりいいですね!担当編集的な立場の方とディスカッションしている間に、フワフワとしていた考えがどんどん言語化…

【和文和訳】という勉強法はいかが?~国語・現代文を「テキトー」に済ませている諸君へ~

今日はちょっと嬉しいことがありました。 「ミコトの授業を受け始めてから、学校の授業を面白く感じるようになった!だから学校の授業も馬鹿にせず真剣に受けるようにしたら、たくさん『発見』があった!」 と言われました。 コーチ冥利に尽きるとはこのこと…

「正しい予習」の仕方

以前書いた記事にご質問をいただき、あらためて読み直してみました。 mikoto2020.hatenablog.com いささか舌足らずだったような気がしますので、自分の考えを整理するために再度掘り下げてみたいと思います。 1)小学生の場合「解法予習(先取り)」は逆効…